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TikTokerと相性が良いおすすめの自動車業界は⁉世界的情勢をマーケティングに活かす戦略!

日本でTikTokの利用が開始された2017年から早6年…いまだTikTokの人気が衰えることはありません。

反対に、ますますユーザー数は増加している状況です。

 

TikTokが変わらず多くのユーザーに利用されている背景には、TikTokユーザーの年齢層の増加とビジネスでのTikTok活用が勢いを増して進出してきていることが深く関係しています。

 

また、以下のグラフでは10代20代の利用率に続いて、30代の利用率も多い数値であることが分かります。

参考:DIGIDAY

https://digiday.jp/platforms/the-real-image-of-tiktok-users-from-the-content-fans-consumption-behavior-survey/amp/

 

この数年で「TikTokは若い世代の人たちの娯楽」というイメージが、大きく変化してきていることが読み取ることができます。

 

ジャンルを問わず、さまざまな企業や店舗のSNS進出が目立つ中、

今回は、その中でも自動車業界に目を向けて詳しく解説していきます。

この記事を読めば、自動車業界でのTIkTok利用の状況や活用する際のノウハウなど、今日から真似できる内容ばかり。

今以上に飛躍したいと考える自動車業界や新たな戦略をビジネスに取り入れたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

自動車とTikTokの相性は?

TikTokといえば、ファッションやコスメ業界での発信が多く目立ちますが、最近では自動車業界とのコラボも注目されています。

 

ここでは、なぜ今「自動車×TikTok」なのか、両者の相性は実際にどうなのかを詳しく解説していきます。

 

TikTok本来の機能

これまで娯楽の一つとして位置づけられていたSNSですが、今や情報収集できるプラットホームとしての役割を担い、多くの人に利用されています。

 

個人が投稿できるSNSの特徴として、個々の感想や口コミによる直接的な情報を収集できる上、TikTokの要素である短尺動画によって従来の静止画では伝えきれなかった「細部まで表現できる分かりやすい情報」を得られることが利点でもあります。

 

また、自動車関連の動画といえば、自動車好きのユーザーが趣味として自身の愛車やお気に入りの車種の静止画や動画を投稿して楽しむことが大半を占めていたTikTok

しかし、近年ではマーケティングにおける重要な手段として、利用される場面が増えてきています。

 

例えば、自動車の購入を考えている人や購入して間もない人にとっては、イメージ広告に対する関心が強い傾向にあるため、広告もスムーズに嫌悪感を抱くことなく受け入れられやすいと言えます

 

さらに車中での快適な過ごし方を探っている場合、実際に購入している人の紹介動画によって雰囲気を体感することも可能です

メリットデメリットどちらの情報も第三者目線で手に入れられるのも、選ばれる理由の一つなのかもしれませんね。

 

さらに、TikTokを含むSNSの利用状況は、従来の若年層から30代40代にも広がりを見せているのも事実。

 

自動車免許を取得することができるのは18歳以上ですが、車の選択による自由度が増すのは20代以降であることも大きなポイントと言えるでしょう。

 

自動車が今注目される理由とは

TikTok自動車業界の両者の結びつきを考えてみても、なかなかピンとこない方も多いのではないでしょうか。

 

もともと、若年層の自動車離れが近年の大きな課題とされている自動車業界。

 

しかし、地球環境保護や安全面での観点からここ数年、自動運転や電気自動車などの新たな取り組みや近未来型の施策が大きく取り上げられて話題を呼んでいます

 

実際に、地域の巡回バスの自動試運転がスタートしたり、ハイブリッド・完全電気自動車の導入など、わたしたちの日常の中でも今まで以上に身近なものとして認識されるようになってきました。

 

また、日本だけでなく世界的にも、常に新たな取り組みと挑戦を試みている自動車業界。今後の成長や発展にも期待したいところです。

 

近年のライフスタイルの変化も関係

近年のライフスタイルの変化によっても、日常生活における自動車の需要は高まったと言えます。

昨今の情勢により、主流となりつつある個人や家族など限られたグループでの少人数行動には、自動車が最適であると多くの人が実感したことで、これまで以上に自動車に対する興味関心が高まっているようです。

 

また、近年のアウトドアブームによる影響もとても大きいと言えます。

あらためて、自身と向き合う時間や身近な人との絆をより深めるためなど、さまざまな理由で自動車業界とTikTok運用の関係性が明確化していることがよく分かります。

 

そして、「TikTok for Business(https://tiktok-for-business.co.jp/archives/12763/)」によれば、TikTokユーザーの「自動車に対する意識調査においても、関心が高い人が多いことも明らかになっているのです。

 

若年層によるクルマ離れが一時問題視されていましたが、近年のさまざまな日常の変化によって再び「自動車」に意識が向いているのは事実です。

また、TikTokユーザーはTikTokを利用していない人に比べて、自動車に対する興味・関心が高めであるということも同調べで確認することができます。

そのため、車関連の動画を視聴するユーザーも必然的に多く、関心のあるジャンルとしても注目されているのではないでしょうか。

 

このことからも「TikTok×自動車業界」の相性は良く、戦略の方法によっては今後のマーケティングへも大いに期待できます。

この流れに乗って、自動車業界は新たな戦略として魅力的な投稿や広告を発信していくチャンスと言えるでしょう。

 

TikTokerと相性が良いおすすめの自動車業界

自動車業界といっても、世の中にはさまざまなものがあります。

ここでは、前に述べた「TikTokユーザーにおける車動画への関心の高さ」に注目し、TikTokマーケティングに活かせる具体的な自動車業界をピックアップしていきます。

 

おすすめの自動車業界には、以下の5つが挙げられます。

 

  • 自動車教習所
  • 自動車販売
  • アウトドア向けの車
  • 自動車メーカー
  • レンタカー
  • タクシー会社

 

ここからはおすすめの車関連企業を、事例と合わせて5つご紹介します。

相性が良い自動車業界と、期待のマーケティング手段であるTikTokとをかけ合わせ、さらに効果的な戦略を実践していきましょう。

 

自動車教習所

比較的若年層が通う傾向にある自動車教習所はそこに狙いを定め、若年層が利用するSNSでの発信に目をつけたことで多くのフォロワーと繋がることが可能。

まさに、ターゲットを意識した戦略と言えます。

 

また、その他にも免許取得後でも役立つ情報の配信にも力を入れています。車庫入れのコツや技能教習を再現した動画など関心の高い内容ばかりです。

フォロワーの離脱回避とターゲット層拡大を図っているのも大きな特徴でしょう。

 

さらに、現役指導員による自動車やバイクを使ったパフォーマンスや運転技術も投稿。つい興味津々で見入ってしまうような動画も視聴者の興味を引き出します。

【事例】datsurinsensei:だつりん先生

https://www.tiktok.com/@datsurinsensei?_t=8bcuCJCw1Ul&_r=1

 

滋賀県大津市にある「月の輪自動車教習所」では、2020年5月からTikTokを含む複数のSNSを活用したマーケティングを始め、その結果、過去最高売上高を達成!

入校生徒数も前年比18%増加と大きな成果を出しており、まさに成功例と言えるでしょう。

 

また、2023年4月にはフォロワー数12万人超えを記録!

入校アンケートからも、TikTokがきっかけで本教習所に通うことを決めた人も少なくないようです。

 

中でも、自動車教習所に通ったことある人であれば、一度は必ず見たことがあるのでは?という「教習所あるある」動画が大人気。

意外と知られていなかったり、新たに義務化された交通ルールなどの紹介もあり、日頃私たちに関わるような為になる情報ばかりです。

 

さらに、ボンネットの開け方や道路標識の再確認など自動車学校に通っていたときに習ったけれど、ちょっと忘れつつあるというような情報もしっかりチェックできる内容が見どころでもあります。

 

自動車販売

最近では、食料品から日用品、ファッションに至るまで、ネットショップやオンラインスーパーでの購入は珍しくありません。

そんなネットやオンラインを通じての購入が、ついに自動車業界でも!

 

以前はCMやラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどのさまざまな方法で広告を活用しながらPRしてきた自動車販売業。そのために多額の費用を費やしてきたのも事実です。

 

車の場合、大きな買い物であるだけに、なかなかピンとこない人もいますよね。

しかし、中にはLINEメールでの手軽なやりとりを好んで利用する人も少なくありません。

 

オンラインであっても、車の状態や内装、外観に至るまで静止画・動画によって適切に相手に情報を届けることが可能です。ピンポイントで「ここが見たい」「傷があれば、アップにして写して送ってほしい」などと伝えて対応してもらうこともできます。

 

また、オンラインだからこそ気を付けたいことが「一方通行な発信は危険」ということ。手軽さがメリットですが、こまめなやりとりと信頼関係は直結しており必須です。

信頼関係においては、取り扱い車種の情報や販売実績を公表することで、信頼度も高まるので、相手目線で考え対応できると良いですね。

【事例】high.b.crew:【中古車販売店】ハイビークル

https://www.tiktok.com/@high.b.crew?_t=8bcx0l4MQEM&_r=1

 

埼玉県にある中古車販売店「ハイビークル」

板金塗装から整備などアフターサービスまで手がけています。

 

塗装の様子や専用工具の紹介や扱い方など、プロならではの知識を活かした情報を日々お届けし、視聴者のメリットとなる情報の発信が特徴です。

 

また、タイヤの製造年を知る方法やキーレスのバッテリー交換方法など、日常で役立つ豆知識を紹介することも多いのも、フォロワー数が多い大きな理由なのかもしれません

 

そして、検証動画も見どころの一つ!かたい鉄フレームの切断や、緊急脱出装置によるガラス割りなどが実際にできるのかを検証する動画。

普段なかなか行う機会がないからこそ、一度はチェックしておきたいものばかり。

 

そして何より、スタッフの軽快な撮影の雰囲気もまた、ほどよく和んでいてほほえましいです。

 

アウトドア向けの車

近年の世界情勢によって、人混みから離れて個人や家族などの少人数グループで楽しむアウトドアがあらためて注目されるようになりました。

 

これにより、車中泊できる大きめサイズの車やキャンピングカーの需要も急激に高まっているのも事実です。

 

また、海や山など自然を満喫できるような場所へ行ける4WD車やSUV、長距離での運転を快適に安心できるものとして、安全装置の充実や低燃費のものなど、目的に合わせた自動車選びが再注目されています。

 

【事例】nosuke_vanlife:ノスケ|Vanlife×Traveler🇯🇵

https://www.tiktok.com/@nosuke_vanlife?_t=8bcwEQiggBG&_r=1

 

32万円で購入したバンをキャンピングカー仕様へとDIYして、日本一周を果たして海外へも進出

DIYの様子から旅先での各県の様子を投稿しているので、見ていて一緒に楽しめる動画です。

 

春夏秋冬をこのバンで過ごす姿には、見ているうちに応援したくなります。

そして、人生観・世界観といったものごとに対する考え方に大きく影響を受けている人も多いようです。旅先でのドローンによる撮影動画もなかなかの見ごたえですよ。

 

「一度の人生、思いのままに」と挑戦したくなるようなわくわくできる投稿ばかり

 

アウトドアで役立つ機材や一般車を車中泊仕様にするための方法など、実際に車で旅をしながら生きていきたいという人や、週末アウトドアに興味があるという方にはぜひおすすめと言えます。

 

自動車メーカー

この世に自動車が誕生してから200年あまり。自動車の歴史は深く濃いものですが、ここ数十年だけを見ても驚きの進化を遂げています。

 

今では当たり前のように、多くの人が自動車に乗ることができる時代、選べる時代であるとともに、数々のメーカー・ブランドがより多くのファンを増やそうと多額の宣伝費用を費やしているのも事実です。

 

以前は、テレビCMや新聞、雑誌、インターネットなどのような広告が主流でしたが、最近では世界的なSNS利用が目立ち、PRの方法も変化しているのが現状です。

 

また、SNSの中でも今絶大な人気を集めているTikTokは、より多くの人々へ届けるための広告手段として自動車メーカーでも積極的に用いられています。

TikTokの特徴でもあるBGMによって、さらに車の魅力を伝えられるのも大きな特徴。

【事例】Honda:@honda

https://www.tiktok.com/@honda?_t=8bgDTLdPFXG&_r=1

 

自動車大手メーカーである「HONDA」も、TikTokでの動画投稿に力を入れています。

 

車の具体的な利用シーン動画では、視聴者は車を購入した後のイメージをしっかりと掴むことが可能です。

 

また、内装や運転席周りの仕様がメーカーによって多少違うので、それぞれのメーカーのファンも少なからず存在します。中には、特定の車種にこだわる人も多く、さまざまなシーンによる車の表情を発信しています。

 

そのような人にとっては、お気に入りの車種やメーカーの最新の情報が得られるので、フォロワーになるメリットは十分にあるでしょう。

 

さらに、車好きの人にとっては愛車のマメなお手入れや愛車の写真をとることさえも趣味の一つ。かっこよく車を写す方法や、車の掃除テクニックなどの投稿も見どころです。

 

レンタカー

近年の物価情勢によって、車を手放す人も少なくありません。

メンテナンスや税金などを含めた維持費の節約のためにも、1人1台から1家に1台へと自動車の所有数にも変化が出てきています。

 

近年の感染症流行によっても、日常の行動を公共交通機関から個人や小グループで行動できる自動車へと変えたという人も珍しくはないようです。

 

そこで、あらためて注目されているのがレンタカー。

 

必要な時に必要な日数レンタルでき、最低限の料金を払えば利用できるので、旅行や遠出時にはとても重宝されています。

一時的に利用するだけなので、負担となる税金や保険、車検などのメンテナンス費用も必要ありません。

 

また、店舗にもよりますがチャイルドシートジュニアシート、スキーなどを乗せられる専用キャリアもレンタル可能なので、幅広いシーンでの利用が可能なのもポイントです。

【事例】マロピー:@malop.com

https://www.tiktok.com/@malop.com?_t=8bfhGVkVpua&_r=1

 

カーシェア・レンタカーを経営しているマロピーさん。

丁寧に分かりやすく、車に関する豆知識を解説してくれるので、とても為になりつい見入ってしまう動画です。

 

「コスパの良い車は?」など、テーマに合ったおすすめの車も紹介してくれるので、これから車の購入を考えている方や悩んでいる方にもおすすめ。

 

また、コメントに対しても反応してくれるので、視聴者として信頼できるのでしょう。TikTokを活用するうえで、やはりフォロワーとのつながりやフォロワーからのアクションに対しての姿勢は大切な部分でもありますね。

 

タクシー会社

自動車業界といえば、タクシー会社もその一つ。

昔に比べると、禁酒運転の強化でさらに需要が増えたタクシー会社ですが、タクシー業界にとってもなかなか厳しい状況であった近年の世界的感染症の影響。

 

そこで、注目されたのがTikTok動画でのダンスです。

タクシー会社とTikTokダンスのコラボで多くのフォロワーを獲得し、話題を呼んでいます。

【事例】三和交通@TAXI会社

https://www.tiktok.com/@sanwakotsu?_t=8bmNjXBR3IY&_r=1

 

ユーモアのあるタクシー運転手が、リズム良く軽快にダンスをする姿が見ていて和みます。思わず応援したくなるキャラの濃いタクシー運転手。

そしてなんといっても、芋洗坂係長さんや美川憲一さんなどの有名人とのビックコラボや、航空会社「ANA」とのコラボ動画も見どころ。

 

テレビ出演も果たすほど、今話題のタクシー会社「三和交通」

TikTokをきっかけに、タクシー会社への注目はもちろん、三和交通さんのファンもますます増えていくでしょう。

 

ここでは、自動車業界のおすすめ動画をご紹介してきました。

それぞれ自社の特徴やオリジナルのPR方法など工夫しながら、視聴者が注目してくれる投稿を考え、マーケティングに活かしていることが分かりますね

 

より多くの人へ自身の投稿動画を届けることも重要ですが、安全に正しくTikTok動画を投稿していくことがまずは基本であり、重要です。

 

では、具体的にどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

次に、TikTokを活用するうえで気をつけるポイントについて、解説していきます。

 

TikTokマーケティングで気をつけること

TikTokを活用するうえで、気を付けなければいけないことがいくつかあります。

正しい方法で活用できれば、多くのユーザーに認知されて成功といえますが、間違った方法で行えば場合によってはリスクを背負うことにもつながります。

 

安全にマーケティングをしていくためにも、主に以下の3つの点に気を付ける必要があります。

 

  • 著作権侵害に気をつける
  • 売上に直結しない場合もある
  • 炎上する可能性がある

 

それでは、ここであらためて確認していきましょう。

 

著作権侵害に気をつける

投稿する際に使用する楽曲は、無断で使用すると著作権の侵害により損害賠償を求められてしまう恐れがあります。

 

流行りの楽曲を使用することで注目度は高まりますが、企業やブランドのイメージを崩さないためにも最低限のマナーを守るようにしましょう。

 

売り上げに直結しない場合もある

拡散力が高いことで知られるTikTokですが、多くの人に拡散されたからと言って必ずすべてが売り上げに直結するわけではありません。

しかし、時間をかけて目に見える形で成果が実感できるものです。

 

そのためにも、フォロワーとのつながりによってアクションを起こしたり、TikTok間でのやりとりなど、日々の積み重ねを大切にしていけると良いですね。

炎上する可能性がある

拡散力が高いからこそ、投稿内容によっては炎上してしまう恐れがあります。

 

個人的な感情の内容を含む投稿をしないためにも、複数人で担当するなどの工夫も重要です。

時に不本意な理由で炎上してしまうこともありますが、まずは基本的な常識のある投稿を心がけましょう

 

まとめ

今回は、TikTokを駆使した事例をいくつか紹介してきましたが、まだまだこれらのようなビジネス的戦略をしている自動車業界の企業や店舗は数少ないのが現状です。

 

しかし、これは言い換えればチャンスでもあると言えます!

同業種間でのライバルが少なければ、それだけ新たに始める企業は注目されやすいと捉えることもできます。

 

ただ、同じように真似するだけでは視聴者にはあまり響きません。やはり、独自の特色をしっかりとアピールしながら、差別化を図ることでより成功しやすい道筋を作ることが重要。

 

ファッションやコスメ、グルメ界では浸透しつつあるTikTok運用ですが、自動車業界としても力を入れて、新たな顧客の獲得を目指すこと、

 

そして同時に、自動車業界全体に新たな風を吹かせ、盛り上げることでさらなる発展が期待できるでしょう。

 

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