「TikTokで流行っている曲を知りたい」

「バズった動画に使われている曲はどれ？」

TikTokでは「歌ってみた」「踊ってみた」などのBGMとして曲を流すのが主流です。

どの曲を選択するかによって、動画の再生回数に影響するため、トレンドを意識した慎重な曲選びが必要になります。

この記事では、2023年3月最新のTikTokヒット曲をTOP10にまとめました。

記事を読めばヒット曲の情報だけでなく、TikTokでどのように使われているのかまでわかります。

TikTok最新ヒット曲ランキングTOP10

それでは、TikTok最新ヒット曲ランキングを1位から順に見ていきましょう。

ランキング表はこちら。

ランキング	曲名	歌手名
1位	可愛くてごめん（feat. かぴ）	HoneyWorks
2位	ちゅ、多様性。	Ano
3位	さくらんぼ	大塚 愛
4位	酔いどれ知らず	Kanaria
5位	Baby you	有華
6位	ニンジーン Loves you yeah !	ランカ・リー=中島 愛
7位	ブラウニー	和ぬか
8位	オトナブルー	新しい学校のリーダーズ
9位	ビートDEトーヒ	ハマいく
10位	OMG	NewJeans

1位：可愛くてごめん（feat. かぴ）／HoneyWorks

可愛くてごめん（feat. かぴ）」は、日本のボーカロイド音楽グループHoneyWorksが制作した楽曲です。この曲がTikTokで大ブレイクしていることをご存知ですか？なんと、曲に合わせて振り付けする動画がバズっているんです。

特にサビの部分で「Chu！」と歌われるところで投げキッスをするというところが、この曲の魅力的なポイントです。インフルエンサーから有名人まで多くの人がこの曲を使った動画を投稿しており、人気が止まりません。

動画投稿を行っている有名アーティストを例にすると、

• THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
• GENERATIONS from EXILE TRIBE
• Travis Japan
• TWICE
• SEVENTEEN
• NCT DREAM

など、国内外の有名人ばかりです。

有名人の投稿がさらなるバズを生み「TikTok Weekly Top 20」では、何度も1位を達成しました。

 

「可愛くてごめん（feat. かぴ）」がTikTokでバズった理由とは何でしょうか？今回はその秘密をご紹介します。

まず、振り付けがシンプルで覚えやすいことがバズった理由の1つです。手を動かすだけで踊れるので、誰でも簡単に覚えられます。

次に、曲のテンポがノリやすいこともバズった理由の一つです。軽快でリズミカルなテンポなので、聴いていると自然と体が動いてしまいます。

そして、バズった理由の最後は「あざと可愛い歌詞」です。曲のサビにある「Chu！」という歌詞に合わせて投げキッスするところが特徴で、女性らしいあざと可愛さをアピールできます。

以上の3つの理由が「可愛くてごめん（feat. かぴ）」がTikTokでバズった要因です。

 

なお、おそらく大きくバズった最大の理由だと思いますが、動画でよく使われるサビ部分を見てみましょう。

Chu！ 可愛くてごめん 生まれてきちゃってごめん Chu！あざとくてごめん 気になっちゃうよね？ごめん

 

このように「可愛くてごめん」「あざとくてごめん」という歌詞が記憶に残りやすく、動画投稿者の可愛さを引き立てます。

2位：ちゅ、多様性。／ano

「ちゅ、多様性。」は、TVアニメ「チェンソーマン」のエンディング・テーマに使われている曲で、ダンスを考案したのは、SEKAI NO OWARI「Habit」で社会現象を起こしたパワーパフボーイズです。

女性らしいキュートなダンスが特徴で、TikTokでは、若い女性を中心にたくさんの人がダンス動画を投稿していました。さらに、有名人が踊っている動画もあり、FUJIWARAの藤本敏史さんや南海キャンディーズの山里亮太さん（anoとのコラボダンス）、横浜DeNAベイスターズの入江大生さんなどが投稿しています。

「ちゅ、多様性。」がバズった理由は、中毒性のある歌詞とゲロチューダンスコンテストの開催の2つにあると考えられます。歌い出しから不思議な歌詞でスタートし、サビになると「Get get get on！Get get get on！Get on chu！」という歌詞があるのですが、この部分が「ゲゲゲロ！ゲゲゲロ！ゲロチュー」と聞こえるのが最大の特徴です。

また、TikTokでは「#ゲロチューダンスコンテスト」「#ゲロチューダンス」をつけてゲロチューダンスの動画を投稿すると、ano公式TikTokアカウントにて配信されるTikTok LIVE内にて受賞者が発表されるキャンペーンが実施されました。

中毒性のある歌詞やキュートで覚えやすいダンスに加え、キャンペーンの実施により多くの人に認知されました。

3位：さくらんぼ／大塚 愛

「さくらんぼ」が再び注目されるようになったきっかけは、お笑い芸人・にゃんこスターがネタで使ったことでした。その後、韓国の俳優イ・ジョンソクさんが真似したことで、再び注目されるようになりました。元東方神起のキム・ジュンスさんがカバーを披露し、TikTokで「さくらんぼリアクション」がトレンドになるなど、ブームは広がりを見せました。

TikTokでは、女性らしい可愛い歌詞に合わせてダンスする動画が人気でした。また、「さくらんぼ」は、2003年に大ヒットした大塚愛さんの曲で、当時から女性を中心に人気がありました。TBS系音楽番組『COUNT DOWN TV』のオープニングテーマやフジテレビ系バラエティ番組『めちゃ²イケてるッ!』のエンディングテーマにも起用されたことがある、大ヒット曲の一つです。TikTokでは、学校の思い出を振り返る動画のBGMに使われたり、曲に合わせてダンスをするものもありました。

以下がサビの歌詞ですが、彼氏が大好きで一緒にいるのを楽しんでいる様子がイメージできます。

愛し合う２人いつの時も 隣どおし　あなたとあたし さくらんぼ

 

聴いていると前向きな気持ちになれる曲なので、何年経っても愛されるのだと思います。

4位：酔いどれ知らず／Kanaria

「酔いどれ知らず」は、ボカロPであるKanariaさんの曲です。

TikTokでは、

• 歌ってみた
• 踊ってみた
• 替え歌

などの動画が投稿されていました。

「歌ってみた」では、ユーチューバーとしても有名な虹色侍さんが「酔いどれ知らずの音程が1ミリも合っていないやつ」という動画を投稿しており、31.6万いいねのバズ動画となっています。

ほかにも、たくさんのインフルエンサーが投稿し、10万いいね超えの動画を量産しています。

「踊ってみた」では、プロのダンサーが曲に合わせてオリジナルダンスを踊っていますが、オシャレな曲調がダンスとマッチしていて、かっこよさを引き立てていました。

また「酔いどれ知らず」は、TikTok以外のSNSでも人気があり、

• YouTubeでは、投稿から約4日で再生回数100万回再生
• ニコニコ動画では、2022年5月7日に殿堂入り

などの記録を残しています。

 

「酔いどれ知らず」がバズった理由は、

• ノリの良いテンポ
• 独特な歌詞

の2つにあると考えられます。

バズった1つ目の理由は「SE」です。

ローテンポな曲ですが、バックサウンドにクラップのような音があり、聴いていると自然に体が動くようなノリの良さがあります。

バズった2つ目の理由は「独特な歌詞」です。

以下が最初の歌詞ですが、どういう意味なのか考えさせられますよね。

夢が覚めた　酔いどれ知らず 争いごとは　夜が明けるまで くたびれては　酷く見える 一千の声は　声が枯れるまで

 

歌詞の意味を考察するサイトが複数あるくらいです。

謎を秘めた歌詞の曲は、ユーザーが関心を持つため、人気が出た理由の1つといえます。

5位：Baby you／有華

「Baby you」は、andropの内澤崇仁さんが楽曲提供した有華さんのメジャーデビュー曲です。

2023年3月1日公開のTikTok Weekly Top 20では「Baby you」が1位に輝きました。

TikTokでは、曲に合わせた振り付け動画が流行っています。

若い女性を中心にたくさんの動画が投稿されており、20万いいねを超えている動画が複数ありました。

振り付け動画では、サビ直前の「気づいてよ！ねえ、気づいてよ！」や「ねえ、わかるでしょ！」から曲がスタートします。

「気づいてよ」や「わかるでしょ」の部分は、人差し指を立ててリズムよく手を動かす振り付けになっており、女性が男性に向かって「もう、それくらいわかってよ！」という気持ちが伝わってきます。

そのあとは、投げキッスをする振り付けもあり、大好きな男性に自分の気持ちを伝えたい女性の気持ちが表れていました。

振り付けは手の動きだけなので、子どもから大人まで簡単に覚えられます。

 

「Baby you」がバズった最大の理由は、恋する女性の気持ちを的確に表した歌詞にあると考えられます。

たとえば、以下の歌詞は告白できない女性の葛藤がわかりますよね。

ほらまたすぐ目が合ったし Everyday, everywhere 繋がっていたいよ あーまた期待してばっかで もう白黒つけたいけど怖いの 「スキ」って 2 文字が言えない 友達の方が楽なんだけど You know I love you なんでこんな恋って苦しいの

 

振り付けの可愛さや共感を誘う歌詞が若い女性にウケたことで、バズにつながったと思われます。

有華さん自身もTikTokで「Baby you」の振り付け動画を投稿しているので、そちらも必見です。

6位：ニンジーン Loves you yeah !／ランカ・リー=中島 愛

「ニンジーン Loves you yeah！」は、アニメ「マクロスF」のヒロインであるランカ・リーのデビュー曲です。

ランカ・リーは、中島愛さんが演じています。

「ニンジーン Loves you yeah！」は、2008年リリースの曲ですが、TikTokでは替え歌がきっかけでバズっていることがわかりました。

「作者が失踪して10年 なんかもう手遅れな#ニンジーン loves you yeah！ 替え歌」というタイトルの動画は、ユーモア溢れる替え歌になっています。

原曲と歌詞を比較してみました。

原曲	替え歌
たとえ世界がつらくても 夢があるでしょいろいろと 君にビタミンなないろ ニンジーン loves you yeah! いつか未来にたどりつく 負けちゃダメでしょそのからだ ふかせエンジンなないろ ニンジーン loves you yeah! 恋も仕事も命がけ だけど好きでしょ萌えるでしょ それがカンジンなないろ ニンジーン loves you yeah! いくぞ宇宙が待っている 君のことでしょこわくない 敵は何人なないろ ニンジーン loves you yeah!	たとえ世間が怖くても 働かなくちゃ生きてけない それでも怖いものは怖い 人生 IS OVER 人と目が合わせられない 喋ろうとして声が出ない これは何かの病気かな 人生 HAS BEEN OVER 自分なりに努力しても 結果的には報われない それは努力が足りない 人生 IS OVER せめて人並みになりたい けれどどうしたらなれるの 大体全部手遅れ 人生 HAS BEEN OVER

 

替え歌は、コミュニケーションが苦手で引きこもっている人の気持ちを歌詞にしています。

動画は人のイラストが左右に細かく動き、テロップで歌詞が表示されるだけのシンプルなものであり、歌詞と動画の内容が原曲とすさまじいギャップを生んでいました。

この動画は21万いいねのバズ動画となっています。

7位：ブラウニー／和ぬか

何人ものインフルエンサーが振り付け動画を投稿しており、

• MINAMIさん
• ゆら猫さん
• 【コムドット】ゆうたさん
• mumei×さん

など、100万フォロワーを超えているメガインフルエンサーもいました。

また、振り付け動画ほどではありませんが「歌ってみた」も人気です。

最多いいね数の歌ってみた動画では、6万いいねを獲得していました。

 

「ブラウニー」がバズった理由は、

• レトロな和の雰囲気
• 独特な歌詞

にあると考えられます。

バズった1つ目の理由は「レトロな和の雰囲気」です。

「ブラウニー」は、どこか和を感じさせるゆったりとしたテンポの曲で、和ぬかさんの優しい声とマッチしています。

MVは曲に合わせたレトロな映像が流れ、登場する女性や街並みは、日本の昭和を連想させるタッチで描かれていました。

また、MV映像は少しノイズがあり、レトロ感が増すつくりになっています。

バズった2つ目の理由は「独特な歌詞」です。

歌詞の一部を見てみましょう。

君に飽きない 微塵も感じない 夜に憑きたい 強く蒸れたい 酔いでも解けない 愛は解けない 嘘はつけない 茶色く染まった悪戯企む

 

意味を考えさせられる謎めいた歌詞なのも魅力ですし、韻を踏んでいるところも特徴的です。

「ない」「たい」を繰り返すことで、ラップのようなリズムがありますよね。

こうしたオリジナリティのある部分が人気につながったと思われます。

8位：オトナブルー／新しい学校のリーダーズ

「オトナブルー」は、2020年にリリースされた新しい学校のリーダーズの曲です。

新しい学校のリーダーズとは、MIZYUさん・RINさん・SUZUKAさん・KANONさんの4人メンバーで構成されるグループであり「歌い踊るセーラー服、青春日本代表」を自称しています。

日本だけでなく海外でも活躍しており、

• 「88rising」と契約し「ATARASHII GAKKO!」の名義で世界デビュー
• ロサンゼンルスの音楽フェス「Head In the Clouds」に出演

などの実績があります。

TikTokフォロワー数は、2023年3月現在580万人を達成。

TikTokでは「オトナブルーダンス」がトレンドに上がっています。

オトナブルーダンスとは、ヒット曲である「オトナブルー」を歌うときにメンバーが踊るダンスのことです。

両手を軽く握って肩の前あたりに構え、リズムに合わせて首を左右に動かすという独特のダンスですが、新しい学校のリーダーズのダンス動画は140万いいねを達成。

以下のインフルエンサーもダンス動画を投稿し、軒並み再生数を伸ばしています。

• ラブマツさん（79万いいね）
• 本望あやかさん（43万いいね）
• 市立恵比寿中学とのコラボ（17万いいね）

 

「オトナブルー」がバズった理由は、

• 昭和の歌姫のような力強い歌唱力
• パンチの効いた歌詞
• 個性的なキャラクター

の3つだと考えられます。

バズった1つ目の理由は「力強い歌唱力」です。

メインボーカルのSUZUKAさんは、中森明菜さんや山口百恵さんを想像させるような力強い歌声です。

レトロな曲調が歌声とマッチしているのが魅力的でした。

バズった2つ目の理由は「パンチの効いた歌詞」です。

以下のように男性を誘うような独特な歌詞は、一度聴いたら忘れません。

わかってるほしいんでしょ 艶やかなこの唇 ヤワな男たち惹き寄せる 息を飲むほどに甘い蜜

 

バズった3つ目の理由は「個性的なキャラクター」です。

メンバー全員の個性が強く、普通なら女性が嫌がりそうなポーズやダンスを堂々とするところなど、見る人を惹きつける良い意味で癖の強さがあります。

9位：ビートDEトーヒ／ハマいく

「ビートDEトーヒ」は、2022年にリリースされたハマいくのデビュー曲です。

ハマいくは、お笑い芸人かまいたちの「濱家隆一さん」と元乃木坂46の「生田絵梨花さん」によるダンスボーカルユニット。

2人は土曜23:00より放送中の『Venue101』のMCを務めており、特別番組『Venue101 EXTRA』内で「ビートDEトーヒ」を披露しました。

曲の特徴は、濱家さんの歌が棒読みのところが多かったり、少し恥ずかしながらダンスを踊ったりするところにあります。

TikTokでは「#ビートdeトーヒ」の再生回数が1億回を突破しており、中田敦彦さんなどのインフルエンサーがダンス動画を投稿していました。

 

「ビートDEトーヒ」がバズった理由は、TikTokフォロワー300万人超を誇る韓国のダンスグループ「オーナーブレイカーズ」がダンス動画を投稿した影響が大きいです。

楽曲を提供したミュージシャン・meiyoより濱家さんに以下のツイートがあり判明しました。

濱家さん大変です！！！ ビートDEトーヒ、世界進出です！！！ 韓国でフォロワー300万人以上を抱えるTikTokerさんが濱家さんと生田さんの歌声で 踊ってます！！

（引用：Twitter）

 

また、国内ではTV番組で濱家さんが、お笑い芸人からいじられる姿が人気となっており、

• 千鳥の鬼レンチャン
• アメトーーク

などが有名です。

千鳥の鬼レンチャンでは、千鳥の前で踊ることになり「この人たちの前で恥ずい」と言いながらも無理やり踊ることになりました。

いざダンスが始まると、千鳥が「ちょっと一回止めて！思ってた以上！」と笑いながら止め「こいつと一緒に番組やってた？怖い怖い怖い怖い」といじっていたのが話題になりました。

10位：OMG／NewJeans

「OMG」は、K-POPガールズ・グループNewJeansの曲です。

NewJeansとは、MINJIさん・HANNIさん・DANIELLEさん・HAERINさん・HYEINさんの5人で構成されており、ハイレベルなダンスと歌唱力が特徴のグループです。

TikTokでは、ダンス動画の投稿が目立ちました。

100万いいねを超えている動画も複数あり、

• NewJeans（430万いいね）
• ASTRO（340万いいね）
• ＆TEAM（160万いいね）

など、プロのダンサーと思われるユーザーの投稿がバズっている印象です。

 

「OMG」がバズった理由は、かっこいいダンスにもありますが、独特の世界観を表現したMVも大きな理由と考えられます。

MVの舞台は精神病院のようなところで、メンバーの1人（ハニ）が「私はiPhoneでした」と告白するシーンから始まるという衝撃的な内容です。

歌い始めてからは、各メンバーの過去と現在もしくは夢と現実を比べるような描写があり、全員が悩みを抱えて病院へ来たのがわかります。

最後にはダニエルが「みんな本当に覚えてないの？私たちはNewJeansだってば！」と主張しているのですが、それは思い込みのようで先生に「各自病室に戻りますよ」と言われMVは終了します。

衝撃的なMVのため炎上していますが、それほどに尖ったMVといえますね。

まとめ

TikTokは「新しい曲＝人気」ではなく、昭和に一度流行った曲が再ブレイクすることも多々あります。

バズった動画を研究し、どのような動画にどの曲が使われているのか傾向をチェックすることが重要です。

常に最新ヒット曲を把握して動画作成に活かしましょう。