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インフルエンサーマーケティングの実践方法とは?!基礎から分かりやすく解説!

インフルエンサーとは

インフルエンサーとは、世間に大きな影響力を与える人物のことをいいます。

これは、メディアで活躍するような芸能人だけを指すのではなく、SNSを活用してファンを獲得する一般の人も、強い影響力を持つインフルエンサーとなっている場合が多いです。

 

インフルエンサーには、主に以下の4つの種類に分けられます。

トップ(メガ)インフルエンサー:100万フォロワー以上

テレビなどのメディアで活躍するような芸能人などもここに含まれます。

特定のジャンルに限らず、幅広い層で人気を集めていることが多いです。

ミドルインフルエンサー:10万フォロワー以上

SNSを中心に活躍している人が多く、のちに芸能界に進出する場合もあります。

美容や料理など特定のジャンルにおいて活躍しています。そのため、特定のメディアでは大きな知名度と影響力を持っているのが特徴。

マイクロインフルエンサー:1万フォロワー以上

フォロワーにとって距離感が近く、身近な存在として共感を得やすいのが特徴です。

職業としてではなく、会社員や学生などの一般人も多く活躍しています。特定の分野に特化した投稿を行っている場合には、フォロワー層が明確です。

ナノ(ライト))インフルエンサー:1万フォロワー未満

マイクロインフルエンサーよりもさらに近い、友達のようなつながりという感覚です。

学生や主婦に多く見られ、フォロワーが少ないからこそユーザーとの距離感も近く、影響力も高いので、近年特に注目されています。

大きな違いとしては、どの程度の影響力があるかで表現されるフォロワー数ですが、その他にも特徴や活躍シーンなど異なる点も多いので、インフルエンサーマーケティングの起用をする上で、とても重要になってきます。

 

インフルエンサーマーケティングとは

最近では、SNSを利用してインフルエンサーの発信力を活かし、企業の情報や製品を認知してもらうことを目的とする「インフルエンサーマーケティング」に取り組む企業が増えています。

以前はSNSなどのフォロワー数の多い人を起用しがちでしたが、近年ではたとえフォロワーが少なくても、発信する情報に対しての反応やシェア率、コメントの質がよければ十分インフルエンサーとして起用されることが多いです。

ネット社会の今、企業が発信する情報を消費者へ届けやすくなったように思えますが、実は消費者が必要な情報のみを受けとれるようになったことで企業側は嘆いています。

こうした背景から、消費者の共感と信頼を得やすいインフルエンサーマーケティングが注目されているのです。

 

インフルエンサーマーケティングのメリット

現在、とても注目されているインフルエンサーマーケティングですが、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。

 

1、情報の拡散力が高い

インフルエンサーマーケティングの大きな特徴ともいえる、情報の拡散力の高さ。

ターゲットにとって信頼できて共感しやすいインフルエンサーは、質の良い口コミによってターゲット間でさらに拡散されやすいのです。インフルエンサーによる直接的な影響から、さらに別のユーザーへと広がっていきます。

また、SNS投稿による口コミは、ブランドの話題性や製品の信頼性を高めることにもつながります。

 

2、多様なマーケティング施策の実施が可能

さまざまな施策があるインフルエンサーマーケティングは、自社製品やサービスにあわせた柔軟な対応が可能です。インフルエンサーを通して、商品やサービスの認知を拡大していきながら、さまざまな施策を実現することができます。

 

施策の種類 施策内容
ギフティング インフルエンサーの自宅へ自社製品を送り、体験した感想をSNSに投稿してもらう。アプリなどのオンライン体験も可能。
現地訪問 インフルエンサーをイベントや店舗へ招いて、現場でのレポートをしてもらう。ゲストとして登壇してもらうことで集客も狙える。
商品監修・コラボ 消費者目線と最新トレンドを取り入れて、ターゲットに響く商品・規格の監修、コラボアイテムの共同制作を行う。
アンバサダー ブランド専属の広告塔として長期的なパートナーシップを結び、ブランドの魅力を発信してもらう。
ライブコマース ライブ配信を通じて、商品紹介をしてもらう。リアルタイムで質疑応答ができ、ターゲットの不安をスピーディーに解消することで購入までの流れを作りやすい。

このように、自社製品の特性やマーケティングの目的に合わせた施策を実施できる柔軟さは大きなメリットといえます。

 

3、情報を信用してもらいやすい

単純に自分が支持しているインフルエンサーの言うことは、素直に受け入れられるというのもありますが、一般的な広告に比べて、自然な形で商品の宣伝を行えるので、消費者に受け入れてもらいやすいです。

今では、スマホを触っていると必ずと言っていいほど出てくる広告は、ユーザーから敬遠されがちです。そのため、企業が発信するよりもインフルエンサーからSNSを通じて発信した方が、消費者の心にも届きやすいのです。

 

4、効果測定が実施しやすい

マーケティングにおける効果測定とは、施策に対してお金や労力をかけた結果、どんな効果があったのかを数値化するなどして明確にすることをいいます。効果を明確にすることで、継続的にインフルエンサーマーケティングの施策効果を高めることができます。

特に、インフルエンサーマーケティングは、SNS上で行われることが多いため、ほかのマーケティングに比べて効果測定のデータを入手しやすいといえます。

 

5、ターゲティングしやすい

ファッション、コスメ、グルメなど各ジャンルに特化したインフルエンサーの起用により、年代別、男女別、ジャンル別でターゲティングできます。インフルエンサーのフォロワーは各ジャンルへの興味関心が高いので、インフルエンサーの口コミとともに自社商材を効果的にアピールすることが可能となるのです。

 

インフルエンサーマーケティングのデメリット

うまくいけば、万能な手法ともいえるインフルエンサーマーケティング。しかし、注意しなければいけない点もいくつかあるので、あわせてみていきましょう。

1.インフルエンサーの選定が直接施策の成功に関わる

当たり前ですが、インフルエンサーマーケティングにおいてどんなインフルエンサーを選定するかが、施策の成功失敗に大きく左右します。最近では、単にSNSのフォロワー数の多さだけで選ぶことはしなくなってきているので、さらにインフルエンサーの選定が難しくなりつつあるのです。

目的に合わないインフルエンサーの選定は、期待するほどの成果が得られないので、見極めがかなり難しいといえます。

 

企業の商品としっかりマッチするような相性のよいインフルエンサーを探すには、「どんなフォロワーがいてどのように拡散されていくか」というところまで予測しながら時間をかけて選ぶことが大切です。

 

2.インフルエンサーの不祥事に巻き込まれるリスクがある

インフルエンサーの評判は、直接企業の商品の売り上げにつながるといっていいくらい、大きな影響力があります。たとえ企業のPRとは別のところで、起用したインフルエンサーがSNS上で炎上したり不祥事を起こした場合、企業側にも批判が及ぶ可能性があります。

企業にとって大きなイメージダウンにつながってしまうとなった場合には、コラボ企画を取り下げるという判断も必要になってきます。

 

3.インフルエンサーのコントロールが難しい

人と人とで成り立つインフルエンサーマーケティングは、起用するインフルエンサーによってはコントロールが難しくなる恐れがあります。商品のPRでは、インフルエンサーの生の声がそのまま反映されていきます。インフルエンサーの言動に関して細かく指示はできないので、表現の仕方によってはトラブルに発展する可能性もでてきます。

インフルエンサーに適した商品PRをしてもらうためにも、投稿時のルールや表現方法などはあらかじめ話し合うなどして、内容をすり合わせておくことが重要です。

インフルエンサーマーケティングを始めるための手順

ここでは、インフルエンサーマーケティングをこれから始めるために必要な手順をお伝えしていきます。

インフルエンサーマーケティングの目的設定

まずは、インフルエンサーマーケティングを行う明確な目的を設定する必要があります。

これは、各SNSやインフルエンサーによって特徴が異なるため、効果につなげるためには目的に合った施策が重要となるからです。

例えば、ブランドの認知がされていないのにいきなり新しい商品のPRを行っても、認知されていない商品を購入してもらうのは難しいですよね。この場合まずは、しっかりと新商品の認知をしてもらえることを目的としたマーケティング施策を行う必要があります。

インフルエンサーマーケティングのKPI設定

KPIとは、Key Performance Indicatorの略語で日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれています。これは、企業や組織が目標達成のために行う、具体的な行動やその過程を評価するための指標のことです。

さらに、目標達成までの具体的な日程と数値を決めることを「KPIの設定」と言い表します。KPIの設定をすることで、最終目標を達成するためにはどんな工程が必要なのかが把握でき、どうすれば目標達成できるのか、また達成できなかった場合にはなぜできなかったのかを分析することができるのです。

インフルエンサーマーケティングにおけるKPIの具体例

インフルエンサーマーケティングを行う上で、KPIの設定が重要であると説明しましたが、具体的にはどのようなものがあるのか、各項目のポイントも踏まえながらみていきましょう。

 

項目 重視すること KPI指標 ポイント
認知獲得 コンテンツがどのくらい多くの人に見られたかが重要 □インプレッション数

□リーチ数

□シェア数

□動画再生数

 

起用するインフルエンサーの拡散力が鍵となるので、フォロワーが多く情報拡散力がとても大きいインフルエンサーを起用するのがポイント。
興味関心の向上 ユーザーからの反応を獲得できるかが重要 □「いいね」数・率

□動画視聴完了数・率

□コメント数・質

□自社アカウントのフォロワー数

□URLクリック数・率

□UGC数

□クリック単価

SNSキャンペーンを同時に行うため、それに合わせてSNSで行うキャンペーン告知をインフルエンサーに依頼するとより効果的。
見込み客の増加 詳細レビューの獲得や消費者との接触と情報獲得を意識する □レビュー獲得数

□質問コメントやDM数・質

□SNS経由URLクリック数・率

□SNS経由サイト滞在時間・回 遊数

□クリック数

 

商品のレビューを多くの人に見てもらうために、担当している商品のレビューが丁寧なインフルエンサーを起用。
購買 商品の購入につながる過程に焦点をあてる □SNS経由サイト移行数

□ユーザー登録数

□購入数・売上・利益

□獲得単価

トップインフルエンサーとともに消費者との距離が近いマイクロインフルエンサーを起用することで、購入の最後の後押しとなりより効果的。

インフルエンサーの選出

インフルエンサーの選出基準は、客観的に確認できるフォロワー数だけではありません。

このほかに、

  • 商品との親和性や信頼関係
  • コメントの質
  • フォロワー属性
  • 過去のPR効果

などさまざまです。

インフルエンサーへの依頼方法

ここでは、代表的な依頼方法をまとめてみました。

それぞれの特徴をふまえながら、インフルエンサーへの依頼の参考にしてみてくださいね。

インフルエンサーに直接依頼

起用したいインフルエンサーのSNSやホームページから直接交渉する方法です。間に仲介業者を挟まないので余分な費用がかかることがなく、スピード感をもって進められるのが直接依頼のいいところです。

一方で、インフルエンサーへ個別の支払いや源泉徴収などやらなければいけない手続きが必要になります。また、商品の発送や投稿ディレクションなどもすべて企業側が行わなければならないので、管理が大変で負担となることもあります。

インフルエンサープラットフォーム・ツールの使用

インフルエンサーが登録しているインフルエンサープラットフォームを利用し、インフルエンサーの選出をおこなうことができます。過去のSNSデータをもとに、企業に合った親和性の高いインフルエンサーの選出が可能です。

また、プラットフォームの利用料が発生するうえ、選出費用も別途必要になることがあります。直接依頼と同様、商品の発送やマネジメント、効果分析など企業が行うのである程度の知識が必要になります。

インフルエンサーマーケティング会社へのキャスティング依頼

インフルエンサーマーケティング専門の会社へ依頼することで、過去の実績を見ながら成果を出せる最適なインフルエンサーを紹介してもらえたり、炎上対策、商品の発送やディレクションなど、一括してお任せできるという手軽さがあります。インフルエンサーマーケティングの知識があまりないけれど試してみたいという場合にもおすすめです。

インフルエンサーとのやりとりが間接的になる分、企業側の意図が伝わり切らないこともありえるので、事前にしっかりとすり合わせをしておくことが大切です。

インフルエンサーマーケティングの費用

インフルエンサーマーケティングを行う際に発生する費用にはどんなものがあるのか、どれくらいが相場なのかも含めて蛍雪していきます。

インフルエンサーへの報酬

インフルエンサーマーケティングの依頼にかかる費用は、フォロワー数×2~4円が相場と言われています。これは、SNS投稿を1回行った場合の料金です。

仮に、フォロワー数が5万人いるインフルエンサーに依頼した場合は、10万円~20万円ということになります。

インフルエンサーのフォロワー一人当たりの単価をフォロワー単価と呼んでいますが、フォロワー数の数によってもフォロワー単価が変動することがあるので、その都度確認するといいでしょう。

インフルエンサーに依頼する商品の配送料

インフルエンサーに無料で商品を提供することで、商品を宣伝してもらうというのが一般的です。その際に、商品を郵送する配送料も費用に含まれます。

自社製品をインフルエンサーへ贈り、自宅で製品を体験しSNSで感想を発信してもらう「商品ギフティング」では、これが含まれます。

訪問などにかかる交通費や宿泊費

イベント時やインフルエンサーを自社に呼んで商品紹介を行う場合の移動に伴う交通費や宿泊費なども、企業側が支払う必要があります。

インフルエンサーに店舗やイベントにきてもらい、現地での体験や感想をSNSで発信してもらう「現地訪問」の場合に、含まれます。

インフルエンサーマーケティングを成功させるためにポイント

インフルエンサーマーケティングを成功させるためのポイントを、ここでは解説していきます。

1、インフルエンサーマーケティングの実施目的を明確にしておく

インフルエンサーマーケティングにおける重要なことの一つとして、施策の目的を明確にすることが挙げられます。

特に、

①PRしたいものはなにか

②PRしたいターゲットは誰か

③施策の目指すところはなにか

これらをはっきりとさせることで、より具体的な施策と最適なインフルエンサーの起用にも結びつきやすくなります。

2、線密にインフルエンサーの選定を行う

依頼するインフルエンサーの選出は時間をかけてでも、丁寧に行うことをおすすめします。インフルエンサーの世界観と企業が一致していないと、その違和感はフォロワーにも伝わってしまったり、何より商品の魅力をしっかりと発信するのは難しいです。

また、フォロワー属性が自社商品のターゲットとなるのかチェックすることが大切です。

最近は、SNSユーザーにお金を払ってフォロワーになってもらう「フォロワー買い」でフォロワーを増やす人が多く存在します。これでは、インフルエンサーマーケティングとして成り立たず、効果が得られません。フォロワー数だけで判断しないように気をつけましょう。

3、ルールを明確にしたうえで、インフルエンサーと連携をとる

インフルエンサーへ依頼する時点で、自社製品の紹介も含めてPR内容をしっかりとすりあわせておくことが重要です。その時々で企業側が変更や要望を伝えると、インフルエンサーの負担になってしまい、関係が悪化してしまう可能性もあります。

商品のイメージを悪くするような表現や、伝えてほしくない情報は避けてもらうようにし、あとはSNSでの発信力や見せ方がプロでもあるインフルエンサーの力を信じることも必要です。

4、商品の特徴や施策目的に合ったSNS媒体を選ぶ

施策の目的によって、どのSNS媒体が合うのかが変わってくることがあります。

各媒体ごとにSNSの利用意図や投稿されるコンテンツの特徴は異なるため、SNSの選定は重要になってきます。

インフルエンサーマーケティングでよく使われているSNSは次の通りです。

SNSの種類 SNSの特徴 ユーザー マーケティングのポイント
Instagram ・写真や動画をメインに投稿するSNS

 

・ストーリーズ、リール、IGTVなど、縦型動画を共有できる機能がそろっている

20代~30代に人気を集めている ・グルメ、ファッション、美容、インテリア、旅行などの写真映えするものとの相性がいい

 

・「インスタライブ」では、リアルタイムでフォロワーとコミュニケーションをとるインフルエンサーも多い

 

・「ショッピング機能」を使い、投稿から自社サイトへ遷移しやすく購買につなげられる

YouTube ・動画コンテンツを配信するSNS

 

・動画なので、投稿者の感情や心情などの文字では表現できないことが伝わりやすい

10代~50代と幅広いユーザーが利用 ・商品の説明を動画でしながら、最後にECサイトに誘導することが可能

 

・訴求力が高く、ユーザーのネクストアクションを促しやすく購買につなげやすい

Tik Tok ・BGM付きのショートムービーを編集・共有できるSNS ・10代~20代を中心に人気

 

・カジュアルさが特徴のSNSなので、10代から人気のTikTokのインフルエンサーを起用し、ビジネス間を感じさせない内容がよい
Twitter ・最大140文字まで入力可能なテキストメインに投稿するSNS

 

・拡散性の高さが特徴。「リツイート」というシェア機能で、自分の投稿を広く拡散できる

 

・1投稿で最大4枚まで画像を同時表示できる

 

・メインユーザーは20代の若い層 ・Twitterを使って情報収集する人も多く、話題のものやリアルタイム情報の検索性に優れており、上手く活用できれば爆発的な拡散が狙える

 

・投稿に自社サイトのURLを入力すれば、簡単に自社サイトへ遷移できる

Facebook ・世界一のユーザー数を誇る実名登録制のSNS

 

・文章と画像を合わせての投稿が可能

・メインユーザーは30代~40代

・海外では、中国を除いて最もメジャーなSNSとして人気を得ている

・「Facebookページ」機能を使うと、イベント集客や商品販売など、自社のビジネスページとしても活用できる

 

・実名登録制なので、ユーザーの年齢、性別、職業、ライフステージ、興味関心などの詳細データを活かし、より具体的なターゲティングが可能

 

インフルエンサーマーケティン市場は今後さらに発展していく?!

ここ数年で、インフルエンサーマーケティングの効果は絶大なものとして多くの人に認知され、大きく成長してきました。まだまだ歴史は浅いですが、インフルエンサーの数は著しく増えており、今後もインフルエンサーマーケティング市場は大きな発展が期待できるといえます。

新たなマーケティング手法として、ぜひインフルエンサーマーケティングを自社商材のPRに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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