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インフルエンサーマーケティング!その市場規模と成長性から徹底解説!

「インフルエンサーマーケティングって効果あるの?これからも伸びるの?」と、疑問を抱く方も多いかもしれません。この記事では、インフルエンサーマーケティングの市場規模を分析し、その成長性について徹底解説します。今後、インフルエンサーマーケティングを導入したいと考えている方は必見です。

インフルエンサーマーケティングとは

SNSマーケティングは、SNSを利用して多くの消費者に訴えかけ、販売促進を行う手法です。

このSNSマーケティングの中でも、インフルエンサーマーケティングが注目を浴びています。SNSの利用者は日本国内でも多く、スマホ保有者の約7割が日常生活でSNSを利用しています。日本の人口が約1億2千万人なので、約8000万人が国内ユーザーとなります。

この数字を考えると、SNSは広告宣伝において効果的な手段であることが分かります。従来のテレビCMなどと比較すると、SNSマーケティングは費用対効果が高いため、多くの企業が取り入れています。

大きく3つ存在するSNSマーケチングの方法

さて、SNSマーケティングには代表的なものとして3つの方法が存在します。1つめの手法は「SNS広告」であり、SNSマーケティングの代表格でかつ一番単純な方法です。SNSの代表格と言えば、Instagram、Twitter、Facebookなどが挙げられますが、皆さんのほとんどが聞いたことがあるでしょうし、少なくてもその1つを利用した経験はあることでしょう。

そんな皆さんの生活に馴染みのなるこれら各種SNSにおいては、それぞれがオリジナルの仕様である広告配信サービス機能があり、そのほとんどが無料もしくはリーズナブルな月額料金で利用できてしまいます。友人のTwitterなどで、ツイート上にちょっとした広告が挟み込まれているのを見たことはないでしょうか?

これがいわゆる「SNS広告」の正体です。この「SNS広告」に関しては、最近ではテレビCMなどと同様に動画のものが散見されますが、これは動画のほうが静止画や文字だけの広告よりも商品の魅力を容易にアピールでき、一層の広告効果が得られるからに他なりません。

さらに、最近では、広告対象をピンポイントで簡単に設定できてしまう機能も備わっているので、「SNS広告」の宣伝効果はより確かなものになりつつあります。そんな「SNS広告」にもちょっとした課題があり、それは言うまでもなく、「SNS上で宣伝や広告を見たユーザーが、購入に結びつかない」ということです。

皆さんもSNSでいろいろなサイトを見ていると、「うわー、また広告だよ!うぜぇー!」となってしまうことを経験したかもしれませんが、これはまさにそのような状況にほかなりません。

では、どうすれば「SNS上で宣伝や広告を見たユーザーを、購入までに結びつかせる」ことができるのでしょうか。その方法がまさに2つ目の手段であり、今回の記事の焦点でもある「インフルエンサーマーケティング」です。

「ヒカキン」、「ふわちゃん」、「ヒカル」(敬称略)などといったSNS上で多くのフォロワーやファンを持つ人たちはインフルエンサーと呼ばれ、彼らがSNSで発言したり紹介した商品がバカ売れしているのは周知のことだと思います。

そのため、彼らインフルエンサーに自社の商品をSNS上で紹介してもらうことで、宣伝効果をより確かなものにしようとするのが「インフルエンサーマーケティング」の基本です。

成功している企業のほとんどがインフルエンサーマーケティングを既に取り入れていたり、これからの採用を検討したりしています。

3つめの手法は「SNSキャンペーン」です。

「SNS上で、我が社の商品に関する記事に”いいね!”をツイートしてくれた人には抽選で100万円プレゼント!」などが一例です。

「100万円プレゼント」に目が眩んで多くのユーザがその商品紹介の記事を見るようになりますし、また、SNS上で多くの”いいね!”が付けば「この商品は多くの人が良いと評価している」との好評感が得られ、購買力にも結びつきます。

こちらの手法も「インフルエンサーマーケティング」と同様に大くの有名企業が取り入れています。

SNSマーケティングにおけるインフルエンサーマーケティングの位置づけ

先ほどは、SNSマーケティングには「SNS広告」「インフルエンサーマーケティング」「SNSキャンペーン」の3つの大きな方法があると解説しました。

この3つの方法のうち、将来特にその市場規模の拡大と成長性が見込めるのが2つ目に紹介した「インフルエンサーマーケティング」であると言われます。

そのため、次の項目からはこの「インフルエンサーマーケティング」に係る市場規模や成長性についてじっくりと分析していきます。

インフルエンサーマーケティング市場の実情

日本のインフルエンサーマーケティング市場規模は2022年は約615億円でしたが5年後の2027年には約1300億円までに成長するとの試算が出ています。

国内におけるインフルエンサーマーケティングについては2010年代の前半くらいにはその存在感が見え始めるようになりましたが、その当時の主要なインフルエンサーは芸能人やアイドルといったテレビ業界の延長的な存在でした。

しかし、2015年台にはSNS上で人気のある一般ユーザーがインフルエンサーとして台頭してきました。

皆さん、お馴染みの「ヒカキン」さんもその一例です。

この一般ユーザーが主要なインフルエンサーとなる傾向が現れてから、その国内市場規模は一気に開花していきました。

国外のインフルエンサーマーケティング市場

海外でも、日本と同様にインフルエンサーマーケティング市場は現在まで右肩上がりです。

前述したインフルエンサーマーケティングの費用面での手軽さから、これを採用する国々が規模ともに拡大しつつあります。

現在のところ、世界の主要なSNS発祥地である欧米の市場規模が大きなウエイトを占めていますが、日本や中国といったアジア圏の国々でも市場規模は成長しつつあります。

特に成長が目覚ましいのは中国であり、その市場規模は来年度あたりには約1兆5千億円になると言われています。

また、アフリカや東南アジアに関しても少しずつ市場規模を拡大させつつある傾向が見られます。

各SNS別のインフルエンサーマーケティング市場の実情等

ここでは、主要なSNSである「Instagram」「Twitter」「Youtube」について、国内におけるインフルエンサーマーケティング市場の実態に触れるとともに、これらSNS利用者の特性等についても考えていきます。

Instagram

主な利用者層は10〜30代の女性であり、それらの層は「インスタ映え」という流行語にも現れているように、ファッションや美容、グルメなどといった分野に敏感です。

そのため、自社の商品がこれらの分野に関係するものであれば、Instagramでのインフルエンサーマーケティングがおすすめです。

このInstagramのインフルエンサーマーケティング市場(国内)に関しては2022年では約155億円でしたが、2023年に約185億円、2024年に約215億円、2025年に約245億円、2026年に約275億円、2027年に約310億円と順当に成長していく見込みです。

Twitter

主な利用者層は主に20〜40代で、幅広い年齢層の男女に情報収集目的で利用されているツールであるという性質上、分野を問わずにさまざまな商材のPRに適しています。

このTwitterのインフルエンサーマーケティング市場(国内)に関しては2022年では約110億円でしたが、2023年に約125億円、2024年に約140億円、2025年に約155億円、2026年に約170億円、2027年に約185億円と、こちらもInstagramと同様に市場規模の拡大が望めます。

Youtube

このYoutubeに関しては年齢問わずに世界中で多くの方に愛用されているのはいう間でもありません。

少し話は逸れてしまいますが、男の子の子供のなりたい職業No.1は実はYoutuberだった年も最近あるくらいです。

そのため、男の子の子供に関係する商品を特にPRしたいのであれば、人気系Youtuberに商品を紹介してもらうと望外の宣伝効果が得られるかもしれません。

このYoutubeでのインフルエンサーマーケティング市場(国内)に関しては2022年では約240億円でしたが、2023年に約281億円、2024年に約320億円、2025年に約381億円、2026年に約434億円、2027年に約487億円と、他の2つのSNSと同様、こちらも市場規模の拡大が顕著です。

インフルエンサーマーケティング市場の規模は今後成長することを見込めるのか?

インフルエンサーマーケティングの市場規模は、果たして今後成長することが望めるのでしょうか?

「たしかに、先ほどの説明・解説では2025年や2027年まで市長規模が右肩上がりに伸びるようになっていたけど、これはあくまでも予想でしょ。楽観的な予想かもしれないでしょ。」「じゃあ、2027年以降はどうなるの?もう市場は成熟しきって、あとは上値が重い展開になってしまのではないかと心配だ。」という声もどこからともなく聞こえてきそうですね。

そのような声や意見に対して、はっきりと答えさせていただきます、「ある程度客観的な予想に基づいても、インフルエンサーマーケティングの市場規模は今後も成長し、その成長は2027年以降もしばらく継続する可能性が非常に高い」と。

どうしてそのように言えるのか、その理由や根拠を解説していきます。

成長が見込める理由や根拠

インフルエンサーマーケティングの市場規模の成長が確信できる様なある程度客観的な根拠として、ここでは「インフルエンサーマーケティングの歴史の浅さ」「ネット人口の将来にわたる伸展」「マッチング機能の台頭」の3つを挙げ、それぞれについて解説していきます。

インフルエンサーマーケティングの歴史は浅い

前述したようにインフルエンサーマーケティングについては、2010年代からやっと認知されて、そこから現在まで十数年しか経過しておりません。

確かに現在ではその有用性に気づいた大手企業等も積極的に取り入れていますが、その力の入れ具合は、テレビCM等によるマーケティングなどに比べるとまだまだです。

すなわち、今後も「力を入れる余地がまだ十分に残っている」という訳です。

そのため、今後時間が経過していくごとにインフルエンサーマーケティングによる客観的な効果・実績が数字となって具体的に数字として積み上がりますし、その好調な数字を見れば大手企業等を筆頭に「さらに力(すなわち資金)を入れてくる」ことは簡単に想像がつきます。

これによりインフルエンサーマーケティングの市場規模は飛躍的に向上するとの予想がつきます。

ネット人口の将来にわたる伸展

将来予想に関しては多くが「当たるも八景、外れるも八景」の状態ですが、統計の世界においてほぼ確実に当たると言われている将来予想があり、それは「将来人口が年を経るごとに増加する。」というものです。

この「将来人口が年を経るごとに増加する」 は、すなわち「将来のネット人口も年を経るごとに増加する」と言い換えても構いません。

メトカーフの予想によれば、「ネットワークの価値は利用者の数の2乗に比例する」となります。

具体的な数字で表現すると、ネットユーザーが2倍になれば、そのネットワークの価値は2倍ではなく4倍になるというものです。

言うまでもなく、このインフルエンサーマーケティングの市場規模は、ネットワークの価値と非常に相関が高いです。

したがって、将来のネットワーク人口の増加率を2乗するような形で、インフルエンサーマーケティングの市場規模も同様に拡大することが見込めます。

マッチング機能の台頭

最近では、ネットワークユーザーが気軽にインフルエンサーマーケティングを利用できる環境が整いつつあります。

それは「マッチング機能」であり、ネットワークユーザーが「我が社の商品を、こんな人を主なターゲットにしてここをアピールしたい」などといった簡単な入力で、あとはアプリやコンテンツが最適なインフルエンサーにつないでくれます。

この「マッチング機能」が最近急激に台頭しつつあり、これにより更なるインフルエンサーマーケティング市場の繁栄が予想できます。

今後成長が見込めるインフルエンサーマーケティング市場に対する向き合い方

これまでの説明・解説を踏まえれば、インフルエンサーマーケティング市場規模の拡大についてある程度ご納得いただけたのではないかと思います。

こうしたことから、この項目では、こうした将来に渡って成長が見込まれるインフルエンサーマーケティング市場について、どのように向き合うべきかについて解説していきます。

インフルエンサーマーケティングの早期活用

インフルエンサーマーケティングの特性としては、他のSNSマーケティングと同様に、テレビCMなどと比較して比較的リーズナブルな価格から始めることができます。

そのため、小規模でもいいので、まずはインフルエンサーマーケティングを実践してみてください。

よほど運が良かったり、才能に恵まれたりしない限り、最初からベストなインフルエンサーマーケティングを実現することはできません。

少しずつ始め、そして「トライ&エラー」で少しずつ軌道修正を行い、徐々にベストなインフルエンサーマーケティングに近づけていくような意識を持つようにしましょう。

よく日本人にありがちなのが、「インフルエンサーマーケティングのことをしっかりと分析・研究し終わった後に、一挙に実践に移ろう!」という考えですが、これでは成長著しいインフルエンサーマーケティングの世界から乗り遅れることになってしまいます。

乗り遅れることがないように、「まずは実践!」の意識を持つようにしましょう。

インフルエンサーマーケティングにおける長期運用と適切な損切り

これもよく日本人にありがちなのですが「なんだ、せっかくインフルエンサーマーケティングをやってみたのに、期待したほど成果が出ないじゃないか。もう辞めてしまおう!」と途中で辞めてしまう方が非常に多いのが実情です。

インフルエンサーマーケティングの効果が出るまでにはある程度時間を要しますから、長期的な視点でその成果を見守るようにしましょう。

また、「損切り」についても投資の世界と同様に意識しておく必要があります。

具体的には、数年単位の長期期間でインフルエンサーマーケティング戦略を立案するとともに、それに投資する予算を決めます。

この際、インフルエンサーマーケティング戦略で得られる効果についても具体的な数字(金額)で見積もります。

果たして、数年後、インフルエンサーマーケティング戦略で得られた効果(金額)が投資した予算とを見比べ、投資した予算の方が大きい場合は、「損切り」すなわち「これまで実践してきたインフルエンサーマーケティング方法から潔く撤退する」ようにします。

「損切り」は決して恥ずかしいことではありません。

逆にこの「損切り」ができないと、ずるずると費用対効果の悪いインフルエンサーマーケティングを継続展開する羽目になり、損失拡大の一因となってしまいます。

費用対効果を意識したインフルエンサー選び!

インフルエンサーマーケティングにとって自社の商品を魅力的にアピールしてくれるインフルエンサーはその事業の成否に大きなウエイトを占めます。そんなインフルエンサーは、「ヒカキン」さんのような超有名インフルエンサーから、フォロワー数がまだ少ない駆け出しのインフルエンサーまで様々です。

現状としては、超有名インフルエンサーについては各企業等の取り合いになっており、その分、これらインフルエンサーに支払う報酬「ギャラ」も高額になりがちです。反対に駆け出しのインフルエンサーに対する報酬は財布に優しい傾向にあります。

そこで考えていただきたいのが、「費用対効果を高くするにはどのインフルエンサーにお願いすればよいのか」ということです。

確かに超有名なインフルエンサーにお願いすれば、宣伝効果による利益が大きくなるでしょうが、その利益分よりも大きい報酬「ギャラ」が発生してしまうようでは元も子もありません。世界中には様々なインフルエンサーが存在します。

費用対効果の観点から、どのインフルエンサーにお願いすれば良いのかを適切に見極めるようにしましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

インフルエンサーマーケティングについての理解はもちろんのこと、その市場規模今後の成長性についてもある程度の確信を持つことができ、今後の向き合い方について真剣に考えるきっかけが得られたのではないかと思います。

今後のインフルエンサーマーケティングとの向き合い次第で、皆さんがこれまで努力を傾注してきた事業の「成」「否」が決まると申し上げても過言ではありません。

ぜひ今一度、インフルエンサーマーケティングをやってみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。