インスタのエンゲージメント率を上げる方法やメリットとは?
インスタは日本国内だけでなく世界中で利用されているSNSの1つであり、有名人やインフルエンサー・企業もアカウント運用をしています。
少し前までは宣伝といえばテレビCM、雑誌や新聞での広告掲載が主でしたが、近年ではSNSを活用した宣伝も積極的におこなわれるようになりました。
インスタで効率的に宣伝を進めるためにはエンゲージメント率を意識しながら、時間帯やタイミングを工夫して投稿するのが大切です。
本記事ではインスタのエンゲージメント率を高める方法やメリットについて解説するので、インスタで宣伝活動を進めたいと考えている方は参考にしてみてください。
そもそもエンゲージメント率とは?
エンゲージメント率を高める工夫が必要といわれても、実際にどのような場面でエンゲージメント率が活用されているかについて理解しておかなければいけません。
エンゲージメントの定義や計算方法はSNSによって違いますが、基本的な考え方としては投稿したものにユーザーがどれだけ反応したかです。
インスタでは投稿に対していいね・コメント・保存・リポストなどが反応として挙げられ、ユーザーが反応するということはなにかしらの興味を持っています。
エンゲージメント率が高くなれば高くなるほど多くの関心が寄せられている証拠なので、質が高い投稿なら多くのユーザーが反応してくれるでしょう。
注意点としてはエンゲージメント率は高いほうが理想的といえる一方、フォロワー数が多くなると低くなる傾向にあります。
極端な話しをしてしまえばフォロワー数が10名程度の身内だけのアカウントの方が、投稿した内容に反応する可能性は高いです。
フォロー数が多くなるにつれてエンゲージメント率が下がるのは自然なので、下がったからといって落ち込む必要はないといえます。
また、一般的にはエンゲージメント率は1%を超えていれば優秀とされているため、なかなか数字が上がってこなくても焦ることはありません。
インスタでアカウント運用する際の、1つの指標として捉えておくのが大切です。
インスタでエンゲージメント率が高いメリットについて
実際に発生するメリットについて把握できていないのに、エンゲージメント率を高めるための行動を起こすのは嫌と感じるのは当たり前といえます。
しかし、エンゲージメント率を高く保てているとインフルエンサーや企業にもさまざまなメリットがあり、有名なインフルエンサーや企業の中にも普段からエンゲージメント率を意識しているケースは少なくありません。
インスタでエンゲージメント率が高いメリットについては、以下の3つが挙げられます。
- ユーザーニーズを把握できる
- アカウントの影響力がわかる
- 投稿がフォロワー以外にも見てもらえる
インスタでのアカウント運用の目的としては宣伝であるため、エンゲージメント率を高く保てていると効果的な宣伝が可能です。
それぞれのインスタでエンゲージメント率が高いメリットについて解説するので、どうしても意識した行動が必要になるか気になる方は参考にしてみてください。
ユーザーニーズが把握できる
今までにインスタで投稿した内容を確認すれば、どの投稿が多く反応されてどの投稿の反応が少ないかについて把握できます。
ユーザーニーズを把握できているとこれからどのような方向性で運用していくか決められるため、エンゲージメント率を確認してユーザーが興味関心を持っている内容について確認するのが大切です。
インフルエンサーや企業が「これは反響がある!」と思って投稿した内容でも、想定していたよりも反応が薄いケースは少なくありません。
これはインフルエンサーや企業が思っているユーザーニーズと実際のユーザーニーズが違うので生まれ、ユーザーニーズを満たせていない状態で進めていても売上などになかなか反映されない可能性もあります。
例えばアパレル業界なら季節やその時の流行に合わせた商品開発・販売につなげられるため、投稿に対してのエンゲージメント率を参考にして企画を進めるのがおすすめです。
ユーザーニーズはインフルエンサーや企業に求められていることがわかり、間違った方針を取ってしまうのを未然に防ぐメリットもあります。
アカウントの影響力がわかる
少し前まではフォロワー数が多いアカウントほど影響力が高いとされていましたが、近年ではフォロワー数よりもエンゲージメント率が重視されるようになりました。
理由としてフォロワーの中にはすでにアカウントを使用していないケースもあったり、単純にフォロワー数を増やすためにフォロワーを購入したりするケースもあります。
そのため、フォロワー数が多くても実際に影響力を与えられるフォロワー数が少ない可能性も考えられるため、少し前のフォロワー数が多い=影響力があるは成り立たなくなりました。
例えばフォロワーが2000人いてエンゲージメント率が10%ならエンゲージメント数は200ですが、フォロワーが1500人いてエンゲージメント率が20%ならエンゲージメント数は300とユーザーからの関心が高いといえます。
しかし、フォロワー数が多いとアカウント自体の見栄えがよくなるのに加えて、同じエンゲージメント率ならフォロワー数が多い方がエンゲージメントも多くなるのは当然です。
考え方としてはフォロワーを増やしながらエンゲージメント率を高めるのが重要であり、両方にアプローチできるような方法を考えなければいけません。
投稿がフォロワー以外にも見てもらえる
投稿がフォロワー以外にも見てもらえる可能性が高くなるため、エンゲージメント率を高めておけば多くのフォロワー獲得にもつながります。
基本的には投稿した内容はフォロワーにしか見てもらえませんが、投稿が大きな反響を生んでいるならおすすめとして表示される機会につながるのが特徴です。
発見タブに載れるようになればこれまでは自分たちを知らなかった層にもアプローチができ、一度バズればこれまでよりも大きな反響が期待できます。
発見タグに載るためにはエンゲージメント率エンゲージメント数は非常に重要であり、いいねやコメント・シェアの反応が多いほど載る可能性が高いです。
インスタでアカウント運用するのは多くの人に知ってもらうのが目的なので、さまざまな部分から自分たちを見つけてもらえる機会を増やすのは大切といえます。
また、フォロワー以外にも投稿をみてもらえるようになった結果として、当初は想定していなかったユーザーに需要が見つかるかもしれません。
インスタでエンゲージメント率を高める方法5選
インスタでエンゲージメント率を高める方法について把握して、実践してみるのが長期的に大きなメリットを得るためには重要です。
実践しても絶対的にエンゲージメント率が高くなるわけではありませんが、他のインフルエンサーや企業と差別化するためにも取り組んだほうがいいといえます。
なかなかエンゲージメント率が高くならないと困っている中にはそもそも取り組みをしていないケースも多いため、エンゲージメント率を高める工夫に取り組むだけでも十分な効果が期待可能です。
インスタでエンゲージメント率を高める方法として、以下の5つが挙げられます。
- ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
- ターゲットを明確にしてアプローチする
- キャンペーンや企画を開催する
- 競合他社の投稿を参考にしてみる
- コラボなどをおこなってみる
基本的な方法になっていてどれも難しい内容ではなく、時間と手間をある程度かければ十分に取り組めるでしょう。
それぞれのインスタでエンゲージメント率を高める方法について解説するので、なかなかエンゲージメント率が高まらない方は参考にしてみてください。
ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
ユーザーと積極的にコミュニケーションを取るのが最もオーソドックスな方法であり、コメントやDMが来た際には返信やいいねをして反応する方法です。
好意的なコメントやDMを送ってくれるユーザーは興味関心を高く持っているため、普段からコミュニケーションを取っているとファンになってもらえます。
インフルエンサーや企業で重要になるのがファンを作ることといえ、ファンが多くなれば多くなるほど安定したエンゲージメント率を保てるでしょう。
しかし、最初は興味関心を持ってくれていても返信やいいねをしなければ、ユーザーの興味関心はどんどん薄れていくのは避けられません。
コミュニケーションは一時的に積極的にとっても大きな効果が期待できないため、普段から丁寧にこまめにおこなうのを意識しておくのが大切です。
エンゲージメント率が高くなるか低くなるかはフォロワーからの印象が大きく影響するので、インスタでアカウント運用を始めた初期段階から取り組んでおきましょう。
ターゲットを明確にしてアプローチする
ターゲットを明確にしてアプローチするのが大切であり、自分たちが販売している商品・サービスについてしっかりと分析をおこないます。
例えばフォロワーが100人を超えているとインスタ公式が提供しているインサイト機能によって、フォロワーの年齢・男女比・性別・地域などのデータを分析可能です。
そこからどのような悩みを持っているフォロワーが多いのか、自分たちが提供している商品・サービスの需要がどこの層にあるのかを理解しましょう。
ターゲットを明確にしなくてアプローチを続けていても効率が悪く、しっかりと分析して方向性について決めるのが大切です。
インフルエンサーや企業にはそれぞれ意識しているターゲットがいるケースが多いですが、自分たちで把握しているターゲット以外からも好印象を持たれているケースも少なくありません。
フォロワーの年齢・男女比・性別・地域などについて確認をおこない、興味関心を持たれやすい内容を意識して投稿内容を作ります。
興味関心を持っている投稿に対しては反応するユーザーも多いため、ある程度期間を定めてさまざまな方向性の内容で投稿するのも方法としては有効です。
キャンペーンや企画を開催する
キャンペーンや企画を開催するのもエンゲージメント率を高める方法として挙げられ、定期的に開催しておけばユーザーからの興味関心を高く保てます。
注意点としてはキャンペーンや企画を開催したタイミングではエンゲージメント率が一時的に高まるため、常に同じだけのエンゲージメント率を保てるわけではありません。
キャンペーンや企画は費用をほとんどかけずに開催できるものから、ある程度は予算を立てて開催するものまで幅広いです。
参加型のものとしてはフォローやいいねを条件にしたり、キャンペーンや企画で指定されているハッシュタグ・メンションをつけての投稿などがあります。
フォローやいいねを条件にしているものならエンゲージメント率を高められ、ハッシュタグ・メンションを高めているものならフォロワー外からも反応を期待できるのがメリットです。
例えばフォロワーやいいねをしてくれた方に対して無料で新商品をプレゼントしたり、ハッシュタグ・メンションをつけて大会を開催したりとさまざまな方法があります。
自分たちではどのようなキャンペーンや企画をすればいいかわからない場合、他のインフルエンサーや企業が成功させた内容を参考にしてみてください。
競合他社の投稿を参考にしてみる
競合他社の投稿を参考にしてみて投稿内容に対してどれくらいのいいねやコメントを獲得できるか確認して、エンゲージメント率を高めるための方法について考えるのがおすすめです。
一般的には競合他社を参考にするのはあまりよくないと思われるかもしれませんが、伸びているアカウントの投稿内容や方向性について把握することは必要といえます。
また、競合他社はインフルエンサーや企業にとってフォロワーの興味関心が似ているため、将来的な商品・サービス開発にも効果的です。
エンゲージメント率は自社だけで高める方法もありますが、それだけでは不十分な部分が発生するのは避けられません。
競合他社は顧客や売上を競っている相手ともいえる一方、方向性や考え方が似ているので参考にできる部分も多いです。
注意点としてはあまりにも大きなアカウントを参考にするのではなく、自分たちと同じくらいか少し多いくらいのフォロワーがいるアカウントを参考にしてみてください。
コラボなどをおこなってみる
コラボはインフルエンサーや企業で積極的に取り組まれている方法といえ、これまではあまり関りがなかった層に対してもアプローチできます。
また、普段はあまり興味を持って投稿をクリックしないユーザーでも、自分自身が興味を持っているインフルエンサーや企業とのコラボならクリックするケースは少なくありません。
インスタでのコラボ内容としては一緒に考えた企画について進めたり、インフルエンサーに依頼して自社商品・サービスを紹介してもらったりとさまざまです。
自分たちではなかなか多くのユーザに見てもらえないと困っている際にはおすすめといえ、新しい考え方やユーザー獲得にも効果的です。
中でもインスタなどのSNS運用に専門的な知識やノウハウを持っているインフルエンサーに依頼すれば、企業としてもSNS運用の知識やノウハウを蓄積できる機会になります。
エンゲージメント率が下がる原因とは?
エンゲージメント率は常に一定の数値を保てるわけではなく、上がったり下がったりしながら変化するのが一般的です。
大きな問題が起きていない状態でインスタのアカウント運用を続けていれば、ファンが応援してくれてある程度のエンゲージメント率は維持できます。
しかし、さまざまな原因でエンゲージメント率が大きく下がってしまう可能性もあるため、どのような理由で下がるかについては把握しておきましょう。
エンゲージメント率が下がる原因については、以下の4つが挙げられます。
- 定期的な投稿をおこなわず興味関心が失われる
- フォローが大きく増えた
- 投稿する時間帯が非アクティブのタイミング
- 投稿内容が過剰で炎上する可能性がある
それぞれの内容について解説するので、参考にしてみてください。
定期的な投稿をおこなわず興味関心が失われる
インスタでは定期的な投稿をおこなうのが基本といえ、フォロワーとコミュニケーションを取るためにも重要です。
投稿がなくなってしまうとフォロワーの興味関心が失われてしまい、エンゲージメント率も同時に下がっていきます。
自分たちの投稿した内容に対してフォロワーが行動を起こすのが大切なため、定期的に投稿して興味関心を失われないような工夫が必要です。
加えて投稿した内容を分析・改善をおこなわないと、適切な改善施策が取れずに正しくて役に立つ情報を届けられなくなります。
ただ単に投稿すればいいわけではなく、投稿内容をしっかりと分析して改善しながら継続的にアカウント運用をしなければいけません。
フォロワーが大きく増えた
フォロワーが大きく増えた場合もエンゲージメント率が下がる原因であり、理由としてはフォローだけしてアカウントをほとんど使っていないケースも多いためです。
例えばインフルエンサーや企業が複数のSNSでアカウント運用している場合、基本的にはどこのSNSでも同じ内容を投稿します。
ユーザーによってはメインで使用しているSNSが違う可能性も考えられ、フォローだけしてくれてなかなか反応してもらえないケースは少なくありません。
他にも単純にアカウントを使わなくなるユーザーも一定数いるため、フォロワー数が多いアカウントはエンゲージメント率が低い傾向になります。
注意点としてはフォロワーが多くなったからエンゲージメント率が下がるのは仕方ないですが、エンゲージメント数があまり伸びていないのはよくありません。
一時的にエンゲージメント率が下がったからと放置するのではなく、継続的にエンゲージメント率を高めるための努力は必要です。
投稿する時間帯が非アクティブのタイミング
それぞれのアカウントをフォローしてくれているユーザーにはアクティブになる時間があるため、投稿する時間帯が非アクティブのタイミングの場合は効率が悪くなります。
投稿する内容の質を高くするのは当然大切といえる一方、投稿するタイミングについては確認しておかなければいけません。
どのようなタイミングが適切かについてはユーザーによって違いますが、例えば学生や日中に働いているユーザーが多いなら、昼間に投稿してもエンゲージメント率が下がる可能性が高いです。
学生や日中働いているユーザーをターゲットにしているなら家を出ていく朝早くや、帰ってきてからゆっくりと時間を過ごせる夜がアクティブのタイミングといえます。
活発的に活動している時間帯を把握しておくのが満足度を高めるために重要であり、なにも考えずに投稿するよりも時間帯を把握して投稿するほうが効果は大きいです。
インスタではインサイト機能で投稿が多くみられている時間帯を確認できるため、インサイト機能も活用しながら進めるようにしましょう。
投稿内容が過剰で炎上する可能性がある
インスタの投稿内容が過剰で炎上する可能性も考えられ、炎上してしまうと一気にフォロワーが減ってしまうでしょう。
そうならないためにも投稿前には本当に内容に問題がないか確認してから、投稿するような意識を持つのが大切です。
自分たちでは炎上につながらないと考えているような内容でも、一般的に見てみると大きな問題を持っているかもしれません。
インフルエンサーや企業は世間的にも大きな影響力があるだけでなく、投稿した内容がどんどん拡散されて一気に広がります。
インスタでバズっていい方向で一気に有名になるケースもあれば、炎上して悪い方向で有名になってしまうケースもあるでしょう。
実際にインフルエンサーや企業がSNSアカウント運用で失敗して炎上した例は多く、他人事と思わずに自分たちが当事者になる可能性については考えておくのが大切です。
SNSアカウント運用者を決めているケースもある
インフルエンサーは基本的に本人がSNSアカウント運用をしていますが、企業ではSNSアカウント運用者を決めているケースもあります。
どうしても複数人で運用してしまうと投稿内容の雰囲気が変わってしまうため、ある程度は方向性を固める意味でも決めておくのが大切です。
場合によってはSNSアカウント運用者にファンが付くこともあり、企業の方向性によって自由に任せてユーザーとの距離感を近くする方法も挙げられます。
注意点としてはあまりにも自由に任せすぎると炎上につながる可能性も高くなるため、あくまでも企業アカウントを運用している意識を持つことが大切です。
ただし、近年ではプライベートでもSNSアカウントを持っている人も増えたので、炎上しないように内容だけを確認しておけば効果的なアカウント運用をしてくれます。
SNSアカウント運用者を決めていないと定期的な投稿ができなくなる可能性も高く、業務としてSNSアカウント運用を任せた方が投稿の分析などもしやすいでしょう。
インフルエンサーや企業の考え方によって違いますが、SNSでの宣伝効果を重視しているケースも現在では多くなりました。
まとめ
インスタのエンゲージメント率やエンゲージメント数を多くするのはさまざまなメリットが期待でき、しっかりとアカウント運用方法について考えながら進めるのが大切です。
近年では多くの方がSNSを活用して日常生活を送っているため、効率的に運用できると大きな宣伝効果が生まれます。
インスタのエンゲージメント率を高めるためには分析と改善が必要であり、ユーザーのことを考えながら行動しなければいけません。
また、継続的な活動ができなくなるとユーザーからの興味関心が一気になくなるため、定期的な投稿が求められます。